今村栄商店ブログ

はんこの雑話2 ひすい(翡翠)は「日本の石」?

3月3日 NHKラジオ「マイあさラジオ」で、昨年、日本鉱物学会が、日本の石にひすいを選定したそうです。世界最古のひすい(5億2千年前)が日本で産出され、縄文人が世界で最も古くひすいを使用していた事で選定されたとのお話でした。また、ダイヤモンドとひすいを衝突させると、壊れるのはダイヤモンドだそうです。印章業界でも、チタンのはんことひすいのはんこを衝突させると凹むのはチタンのはんこです。皆さん誤解が有るようで、チタンのはんこは、チタン鉱でチタン合金ではありませんので、強度はひすいに劣ります。時代が下って、奈良時代になるとひすいは忘れ去られていき、これは大きな謎だそうです。その代りに中国では、玉(ギョク)の代表格で、皇帝の権力の象徴とまで言われる程、ひすいの価値は高まりました。今でも中国の方は、ひすいが大好きです。奈良時代、中国から来た渡来人が、爆買いでもしたのでしょうか?想像すると楽しい限りです。日本産のひすいは、採掘が禁止されていますので有りませんが、外国産のひすい印章、勾玉、ブレスレット、丸玉等をご用意しています。ご利用ください。(はんこの雑話 不定期連載)

ひすい落款印