2017/03

 

はんこの雑話4 「新トカゲケース」?

「新トカゲケース」と言う表示を目にします。これは本物のトカゲ革では有りません。「エンボス」「型押し」とも呼ばれています。その名の通り、合成皮革等に本革風の模様を型押し加工(エンボス加工)を施した偽物の革です。お客様のご理解頂いた上で販売するのは、何の問題もありませんが、安いからと言って、知らないで扱われるといけませんのでご注意ください。(はんこの雑話)

 

これも「スーパー小学生」?

「富山市で、2校の卒業証書の公印を互いに誤って印刷し、卒業式で受け取った小学校の卒業生が気が付いた」との報道されました。(朝日新聞デジタル版)卒業証書の写真を見ると篆書体のはんこで決して読み易い字ではありません。(そのため印刷業者が間違えたとも言えますが) それを読み気づいた小学生に拍手を7送りたいと思います。(はんこTopics2)

 

中部横断自動車道の部分開通します。

3月19日に富士川町・市川三郷町間の中部横断自動車道が部分開通いたしまします。全線開通2019年ですが、これを機に、さらに全国の皆様に、印章・水晶貴石・甲州印伝等の当地域の魅力をお伝えできればと、思いを新たにしております。

印章・水晶の今村栄商店

 

 

はんこの雑話3 はんこの印面についている黒い墨(又は朱墨)は?

最初に手にしたはんこを見てお気付きだと思いますが、はんこの印面に黒い墨(又は朱墨)付いています。作業工程では必要な墨ですが、お客様にお渡しする時には、「必要ないのでは」とのご指摘を頂きましたが、使用し始めの印に朱肉の朱がゆっくり染み込み印材への負担を軽減すると言う役目が有ります。墨を落としての納品はお勧めして居りませんが、もし、墨を落とす場合は、乾いた布で拭きとって下さい。水や薬品等を使用しますとひび割れの原因となります。(はんこの雑話)

 

 

篆刻を始めてみませんか?

篆刻を始めてみませんか? でも、始めるのには、敷居が高いですよね。当店では、本格的篆刻用品、印材を販売していますが、「先ずは取っ掛かり」と気軽に始めて頂くために「消しゴムはんこセツト」も販売しております。昔、作ったイモ判の感覚で、楽しんで頂けると思います。お気軽にお声掛けください。

消しゴムはんこ

 

 

はんこの雑話2 ひすい(翡翠)は「日本の石」?

3月3日 NHKラジオ「マイあさラジオ」で、昨年、日本鉱物学会が、日本の石にひすいを選定したそうです。世界最古のひすい(5億2千年前)が日本で産出され、縄文人が世界で最も古くひすいを使用していた事で選定されたとのお話でした。また、ダイヤモンドとひすいを衝突させると、壊れるのはダイヤモンドだそうです。印章業界でも、チタンのはんことひすいのはんこを衝突させると凹むのはチタンのはんこです。皆さん誤解が有るようで、チタンのはんこは、チタン鉱でチタン合金ではありませんので、強度はひすいに劣ります。時代が下って、奈良時代になるとひすいは忘れ去られていき、これは大きな謎だそうです。その代りに中国では、玉(ギョク)の代表格で、皇帝の権力の象徴とまで言われる程、ひすいの価値は高まりました。今でも中国の方は、ひすいが大好きです。奈良時代、中国から来た渡来人が、爆買いでもしたのでしょうか?想像すると楽しい限りです。日本産のひすいは、採掘が禁止されていますので有りませんが、外国産のひすい印章、勾玉、ブレスレット、丸玉等をご用意しています。ご利用ください。(はんこの雑話 不定期連載)

ひすい落款印